ドラゴンカップから初単行本が!

妖怪ハンターマ・メオ

片山あやか』さんのStar man第1巻を購入。定価420円(税込)
金のティアラ大賞を獲得した、片山さんの単行本がついに発売されましたよ!
上記のリンクから、試し読みも出来るので一度読んでみる事をオススメします。
とても少女漫画とは思えないハジけぶりで、男子大喜びの漫画になってます。

Star man 1 (マーガレットコミックス)

Star man 1 (マーガレットコミックス)

まず最初に、この単行本が出たという事で本屋へ足を運んでビックリ!
今まで見た中で一番ゴージャスな帯が付いていますよ〜
金色でピカピカ輝いている帯を見たのは初めてです。
スキャナーで取り込もうかと思ったけれど、ピカピカと輝くのは取り込めなかった…
何にせよ、これはかなりの注目を集める事間違いなしですよ。
是非とも大ヒットを飛ばして貰いたい一冊です。
きっと賞金500万円以上の売り上げを出して、集英社にも還元されるだろうな。
それくらいに面白さが詰まった一冊になっています。
今回単行本になったので、改めてマ・メオが似ているというデビット・ボウイの事を調べてみたら
デビット・ボウイの初主演映画に、地球に落ちて来た男ってのがあるんだな。
地球に落ちて来た男 [DVD]

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これをモチーフにして、このスターマンが生まれたんだ。
21世紀になって、漫画化されるとはデビット・ボウイ本人も想像しなかっただろうなw
内容の方はといえば、宇宙人マメオが地球の文化に触れてドタバタ大騒ぎするコメディなんだけど
マメオが繰り出すピント外れな行動が、読者の想像を上回って非常に楽しい漫画に仕上がってる。
これは、女の子だけで楽しむのはもったいないですよ!
集英社もそう思ってか、単行本の表紙は少女漫画らしさが控えめで、なおかつ金色の帯が輝いているので
男性が買っても恥ずかしくない一冊になっていたのはありがたかったです。
そして今回気になった点を1つ挙げるとすれば、それは片山さんが本当に妖怪好きだった事です。
今の作風とは丸っきり違い、講談社では怪談っぽいのを描いていたので
講談社の人が怪談を無理やり描かせていたんだろうな。と最初は思っていました。
ですが、スターマンの連載を読んでハッキリしましたよ。
片山あやかさんは、妖怪が描きたくて仕方が無い人なんだw
「マメオとゆうれい」の話は、きっとそんな趣味を十二分に発揮した一作なんだろうな。
本当なら、女性の幽霊も描きたかったけど、あまりにもリアル指向だから編集部が止めたんだろうw
その分、巨大な蜘蛛妖怪を気合を入れて描いたんだろうな〜
このゆうれい話は、まだまだ色んな要素に膨らませる事が出来ると思う。
取り憑いた人を呪うんじゃなくて、幽霊が好みの男性を見つける為に男子にモテモテになる設定なんて
それだけで1つの漫画になるくらいのアイデアだもんなあ
でも、片山さん自身は大して恋愛漫画に興味がなさそうだから、あっさり幽霊話を終わらせちゃったけどw
最後に1つ。
ドラゴンカップの漫画「妖一夜」を読み直したら、マメオのミニサイズの前身となるキャラを発見しました。

妖一夜の唯一のファンシーキャラが、新作でも生き残ってくれていて嬉しかったなあ
しばらくの間は、このまま少女漫画を描き続けると思いますが
また妖怪が入り乱れる怪談漫画を描いて下さい。
その日が来るのをお待ちしております。
そして、Star manの大ヒットを応援していますよ!


追記
他の方々が感想を書いているブログを見ていると、新たな情報を発見しました。
デビット・ボウイは「スターマン」って曲を作っていて、それを基に漫画を書き上げたみたいです。
それから、片山さんは単なる妖怪好きなんではなくて
大学時代に日本画を勉強していたみたいです。
その日本画の流れで、妖怪関係や般若を点画で描ける様になったんだろうな。
詳しい記事はコチラ→『「金のティアラ大賞」に片山さん 集英社新設の新人賞