鋭角線画の血煙宴

昔もらった直筆サイン

亡国のイージス』の単行本を確保
横山仁さんの初単行本ですよ!おめでとう〜
キングダム』(休刊中)で「グングニル」を連載している時から
熱心に愛読していました。
その頃から、よこやまじん的「血の宴」は健在。
狂気を孕んだ眼光がステキ過ぎ。
現在連載中の「亡国のイージス」も、横山仁の魅力を余す事無く発揮中
亡国のイージスの漫画化は、何人か居た候補の中から
新しい才能として「横山仁」を選んだみたい。
と言う事は、『残虐行為手当』シーンを、いかに上手く表現出来るかを重視して
漫画家の選定をしたに違いない。
むしろ、血のシーン以外はオマケに違いない。
原作の小説を読んでいないので、この物語の主題が何なのか
さっぱり理解していませんが、横山仁のイージスを読む限りは
「死して屍拾う物好き」
の根底は崩れていない。今後とも精神&肉体の崩壊を描く方向で。
如何に爽快な血が見れるかが重要で、その血煙を盛り上げる為のストーリー。
だから内容は無いよう。これで良いのだ〜精神で突っ走れ!
血の表現に関しては、若手ナンバーワンの実力の持ち主だからな。じんちゃんは。
小説でも、映画でも、不可能だった血へのコダワリが
原作者の福井晴敏が一番表現したかった訴求ポイントだと見た!
これからも、ビシバシ弾けて砕ける、肉体への臨界点を表現した漫画を描いて欲しい。

亡国のイージス 1 (モーニングKC)

亡国のイージス 1 (モーニングKC)

巻末には作画協力リストが載っていて、かなりのアシスタントを使っての
漫画を描いているみたい。
さすがは、週刊で描いているだけあって一人でコツコツ描ける原稿じゃないからな。
編集部が用意したベテランアシスタント陣から、学ぶ事も多いだろう。
でも、横山さんの画力がアップしたのではなくて
周りのアシスタントが鋭角線画に慣れてきたのだなと、しみじみ思う。
公式サイトでの、じんちゃんのメッセージを見たら
クビチョンパシーンでは、アシスタントが引いて「ベタを塗りたくない」
とか言われた。って書かれてたからな。
協力者リストは、女性が多いから仕方が無いか…


そんな協力者リストを見て、目に止まる名前が一名。
「足立真一」
この名前は、ひょっとして!
「足立真一&いつきこうすけ」のコンビで「noon chill」なる18禁サイトを開いていた
足立真一さんなのか?
昨年末から「noon chill」が閉鎖されたの、寂しく思っていたけど
実際は、イージスのアシスタントを始めたので、やむなく閉鎖だったんだ。
足立真一さんの同人誌は読んだ事無いですが、いつきこうすけの漫画は収集しています。
いつきこうすけの才能は、凡人には及びもつかない程の変態っぷりです。
初めて見た漫画は、夢雅に載った「DEEP 柊」
女の子の脱ぎ捨てられたパンツを、主人公が手に取り震える舌で舐めた時

舌がピリピリする…

と呟く男性像を描けるのは、いつきこうすけ以外見た事ない。
まだまだ無名の漫画家だけど、いずれは人気が花開く時が来るに違いない。
足立真一が、いつきこうすけの変態エキスを横山仁に注入してくれないかな?
いずれ、よこやまじん&いつきこうすけが描く血塗れ変態漫画の競作
ってありえませんか。ありえないですか。そうですか。


デビュー当時のよこやまじんを応援し続けたら、今回のみたいに凄いデビューを果たしたので
いつきこうすけも5年後にはきっと!
ともあれ、横山仁氏の今後の活躍をお祈りしております。