笑顔と泣き顔が詰まった映画

電車を利用する方はお得なチケットを

エスター』を鑑賞する為に、久しぶりに六甲アイランドまで
何故、六甲アイランドまで行ったかと言うと『映画ライナーチケット』の存在を知ったから!
住吉から映画館前までの切符2枚と劇場チケットがセットになって1600円!
通常価格よりも200円もお得とならば足を伸ばしてでも行かねば〜
映画を見終わってから気が付いたんですが
三宮から住吉までの往復料金の事を考えると1800円を超ちゃう…
でも、六甲アイランドでしか上映しない映画とかもあるので、これから利用頻度が高まりそうでウs。
電車賃240X2+1800円を考えると、これまでは見に行くのを我慢してたんですが
それが1600円まで下がるのはありがたいな
木曜日に男性割引で1000円で鑑賞出来るみたいなので、色んな割引方法を考えて利用しますよ。
映画館のメンバーズカードを使ってポイントを溜めたい所だけど、どんな映画が上映されるか割らないからな…
あと、六甲アイランドの魅力と言えば、サンドイッチ専門店のサブウェイの存在です。
ここのサンドイッチを食べながら、映画の予告編を鑑賞して
本編になったらポテトをつまむ黄金の組み合わせは、三宮店の閉店によって出来なくなったからな…
これからは、サンドイッチを食べに六甲アイランドに行く機会が増えるかも。


さて、前置きが長くなりましたがエスターですよ。
REDの紹介記事を見てから惚れ込んだので、ココはあえて予告編を見たりHPを読んだりせずに
前知識無しで、この映画に挑んでみて正解でした!
まずはこの少女の画像だけを見て、興味を覚えた人は劇場まで足を運んで下さい。損はさせません!

この少女と文字に全ての謎が隠されているんですよ。
OPのワーナーブラザーズのロゴ「WB」から、エスターの悪戯は始まっています!
映画本編が始まってから10分くらいは、舞台となる養子先の家族の話が続くのですが
エスターが登場してない時から、家族の中(主に母親)の不協和音が観客を怖がらせてくれます。
微笑ましい日常シーンから、一気に悪夢の中へと笑顔で突き進む様子はさすがとしか言いようがない!
演出としてオーソドックな「3度目の正直」がよく使われていて、何か起きそうなBGMが流れて怖がらせるのですが
1・2回目は何も起こらずに、徐々に緊張感を高めていくのを見るのは久しぶりだった。
最近の映画は、衝撃度を高めようとして毎回ビックリ箱を開ける様な演出が続く事が多いからな〜
主人公であるエスターが登場する前に観客を十分に暖めておいてから、満を持して笑顔の天使が登場してきます。
そこから始まるサスペンススリラーの怖さと秘められた謎には、ゾクゾクさせられっ放しです。
6センスと一緒で、ネタバレしちゃうと最初の度肝の抜かれ具合が半減しちゃうからなあ
どうやら全国規模の上映は、今月30日までで打ち切られてしまうようですから
まだ見ていない人は、急いで劇場に向いましょう!
映画の日に2度目の上映を見ようと思っていたけれども、どうやら難しくなりそうだな。
この映画は何回も繰り返し見たくなるほどの中毒性を秘めたホラー映画です。
最後に一つだけ知っておいても差し支えない情報を。
映画の中で天真爛漫な笑顔を見せてくれている末娘のマックスちゃんは
難聴という設定で補聴器を着けて手話で会話していますが、実は本当に難聴の女の子です。
そんな笑顔の可愛いマックスちゃんが、こんな恐怖のどん底に陥らせるとは本当に酷い映画だw


以下ネタバレ部分。

まずは、エスタースレを覗いて見かけた映画の初期稿をアメリカサイトの英語を翻訳してくれた人が居たので転載

  • 初期稿では、病院でのエスターのダニエル殺しは成功してしまう。
  • 初期稿では、エスターは、凶器などを公園のホームレスの持ち物に隠して、シスターアビゲイル殺害を彼になすりつけようとする。
  • 初期稿では、エスターの過去がより明らかにされ、彼女が何故養父を誘惑しようとするのかが説明される。
    エスターは、実父から幼い頃から性的虐待を受けていた。この為、彼女は幼くして性的倒錯者となり、また不妊となってしまった。
  • そんなエスターに対し、新しい恋人ができた父親は、「お前はもう本当の女にはなれない」と言い放ち、エスターは二人を殺した。
  • エスターは、エストニアで金持ちの小児性愛者を相手に売春婦として働いていた。
    逮捕された時に、彼女は本当の少女を装い続け、投獄されることなく孤児院に送られた。
  • エスターは、自分が子供の体の中に囚われた存在と思い、それを嫌悪していた。
    彼女の望みは、普通に成長し、妻に、母親になること、そして男に愛されることだった。
    父親の言うところの「本当の女」に。
    そして、養子となる度に、新しい父親に対し、情愛を求めたのだった。
  • 初期稿では、ケイトとジョンの夫婦は、養女を捜しに初めて孤児院に行ったわけではなく
    ヨランダという7歳のプエルトリカンの少女(養女に内定していた)へのプレゼントを持ってきたことになっていた。
    そこでエスターとあった二人は、エスターに強く魅了された。翌朝、ヨランダがクローゼットの中で首を吊って死んでいた。
    遊びの最中の事故と見なされたが、実はエスターがそう仕組んだのだ。ジョンは代わりにエスターを養子に取ることを提案する。
  • 初期稿では、エスターはジョンを刺殺するには至っていない。
    エスターの部屋でブラックライトに反応する絵を発見したジョンに飛びかかったエスターは、ハサミでジョンの目を刺し、階段下へ突き落とし、足の骨を折ったジョンをロープで縛り付けた。
  • 初期稿では、クライマックスは全て家の中で起こっている。「乱暴しないで、ママ」と懇願するエスターに対して、ケイトがエスターの胸と眉間に弾丸を撃ち込む。

こんな秘められた過去と残虐性を持つ女の子だったのか!
ますます怖くて魅惑的な少女へとなりましたよ〜
一応大手資本の映画だから、それなりの配慮を入れて完成させた映画だったんだな…
この初期稿のまんま単行本を販売してくれないかなあ
ジャックケッチャム路線というよりも、ブリジットオベールに近い感じなのかも。
アメリカのサイトは見ていないけれど小説版は出版されていないのだろうか?
アメリカで出ていなくとも、これは是非とも日本で発売して貰いたいです!
どうせなら小説と言わず、漫画化して欲しいなあ
権利関係がうるさいアメリカだから、日本で好き勝手に漫画化されるのは無理なんだろうか…
初期稿を忠誠に、そして悪意たっぷりに表現出来るのは、日本と言う市場でしか無理な感じもするけどなあ
どんなに時間が経っても構いません。
たとえDVDが発売された後からでも、これを小説・漫画化して初期稿版を世に広めたいです。
とても映画・エスタービギニングとか言うのを撮影するのは無理だろうから、お願いします!
チャンピオンREDでこの映画を紹介してくれたし、REDなら連載しても全然違和感なく好き放題に描かせてくれそう。
あとは描く漫画家の選定と、エスターの過去話をどの部分で挟み込むかを煮詰めていく必要があるな。
ロリと残虐さには定評がある町田ひらくさんか
変態の心根を理解しているいつきこうすけさんに描いてもらいたい。


それからラストの展開について、一つ思った事を。
エスターから拳銃を奪って野外に逃げるシーンでは、すぐ近くまでパトカーがやってきてくれます。
ですが、エスターと母親には気が付かずにそのままラストバトルになるんですが
ここは警察官とのやり取りを一つ欲しかったなあ

拳銃を持って子供を抱えて逃げる女性を見た警察官。
その後ろから追いかけてくるエスター。
エスターが「妹を泥棒に連れ去られた!」と警察官に叫ぶ
母親が懸命に言い訳するもマックスが喋れないので警察官が信用しない
警察官の後ろに忍び寄るエスター
エスターに向けて発砲する母親。それを庇う警察官。
防弾チョッキで一命を取り留めるも、エスターに刺殺されてしまう
警察官の拳銃を奪って、氷の湖に向う

てな展開を予想してたんだけど、実際は警察官が登場したのは対決し終えてからだった…
せっかくマックスの聾を生かす場面だと思ったんだけどなあ

巻末特別企画
エスターのサイトで無料配布しているアイコンをダウンロードしてきました。
これが秀逸なので転載しておこう。怒られるかな?
でも、1年くらい経ったらサイトも閉鎖されてせかっく作ったアイコンも闇へと消されちゃいそうだからな。

公式サイトでは、アイコン意外にも壁紙やスクリーンセーバーなどが充実していますので
映画を見終わった後は是非アクセスしてください。
ただ、TOPページではいきなり予告編を流そうとする為に重くて仕方ありませんが…