自由道は燃えているか!?「第15話」
「Good Bey! Hahahahahahahahahaーーー」
↓
↓ 第15話
↓ 『ファイルを手に入れてエレベーターで逃げよう』
↓ 格言に「バカと煙は高い所に登る」という言葉がある。
↓ココに少し言葉を足すとすれば「悪党も高い所に登る」が当てはまる。
|ファミコンの創世記の「スパルタンX」の時代から、ボスは最上階に
|ドンッ!と構えて、主人公が来るのを待ち構えている。
|しかしながら、勧善懲悪、盛者必衰、祇園精舎で柿を食う*1
|ボスは負けてしまい、ニュートンの法則が示す通りに、物体は高い位置から
|低い位置へと運動エネルギーを移り換えていきます。
↓
↓人類は、太古の昔から空の向こうに何があるのか調べ
|また、神に一歩でも近寄る為に「バベルの塔」を築き、天高く上へ上へ
|目指して塔の完成を急ぎました。でも、皆さんがご存知の通りの結果に
|塔は神の怒りに触れてバラバラに砕け散り。人々は己の無力を知りました。
|この事実が示すように、高い場所に居続ける事は、神の怒り、あるいは
|万有引力が現す物理の法則によって、いずれ落ちる事が決められています。
↓それでも悪党は高い場所に本拠地を置き、主人公は頂上へ登り続けます。
↓そんな世界に一石を投じたのは、今回紹介するゲーム
|エレベーターアクションです。
|この「上へ上へ」登り続けるという元来のゲームシステムを覆す
|屋上から侵入して、地下に止めてある車で脱出する。
|このアイデアは非常に斬新。
|これに感激したトム・クルーズがミッション・イン・ポッシブルを
↓作ったのは、有名な話です。*2
↓誰もが、より高く、より強く、を目指す上昇志向の時代に
|アイデア一つで、降りて行くゲームもまた面白いもんだ。そんな事を
|改めて気付かせてくれる良作ゲーム。
|そしてゲームを始めると、折角だから赤い扉にある極秘書類を集めるより
|電灯を落として敵をやっつけたり、エレベーターで敵をペッチャンコに
|してみたりと、当初の目的すっかり忘れて得点稼ぎに
↓夢中になってみたり、しちゃったりして。*3
↓やはり、ゲームは設定からキチンと作りこむより
|何をゲームシステムにして、楽しいゲームを提供できるか。
|この精神が重要だと思います。
|あの、エレベーターで敵を挟み込み圧縮する時の微妙なブルブル感が
|このゲームの全てです。
|この面白さを表現する為には、下から上へ登るのでは都合が悪い
↓それならば、上から下へ降りていけば良いじゃないか!
↓そういう思考回路が、新たなゲームの楽しみを与えてくれるのです。
|プラス思考でモノを増やせば、楽しいゲームが出来るとは限りません。
|たまには、逆転の発想。
|コペルニクス的に宇宙が回っているのではなく、地球が回っているのだ!
|こういう考え方で、ゲームをプレーしてみるのもまた一つの楽しみ方です。
|そういった考え方では、ゲームのクリアや高得点は何の意味も持ちません。
↓いかに、気になる面白い事が、アルかが重要です。
↓ナンバーワンより、オンリーワンの時代を見据えたゲーム
|「エレベーターアクション」
|ファミコン版では家で遊べないと、お嘆きのアナタには
|サターン版のエレベーターアクション リターンズでお楽しみを。
|裏技を使うと、なんと!昔のエレベーターアクションがプレー出来ます。
|(ゲームスタートと オプションが 選択出来る画面で
↓ ←、→、←、→、A、B、C、A、と 押す)*4
↓ドリキャスが12月7日に最終出荷する、こんな御時世ですが
|今一度是非お楽しみ下さい。
|
| 終
|
|特別付録
↓
↓SNKがお届けする「餓狼伝説」の人気者
↓悪の帝王 ギース・ハワード氏が、落下する模様を再現しました。
↓もう一度、一番上からお楽しみください。
↓
\
\
\ わ
\ ふ り
(疾風拳) と ギ
着 |
地 ス
───────(地面)────────────────────────
以上『日刊ゲームスクウェア』 2001/12/04号より
前回までの『自由道は燃えているか!?』はコチラで読めます。
この領域まで来ると、原稿の文章を考えるよりも
いかに文章以外の遊びを加えるかを凝っている。
どうせ、紹介するゲームを読者は知らないだろうから
ゲーム以外で、何か面白い事をしようと模索していた時期だ。