ああわからない

流行できない流行歌

ソウルフラワーモノノケサミット』のデラシネチンドンを購入。定価・3000円(税込)
モノノケサミットの3枚目のCDは、お店で見掛けてはいたものの
収録されている曲目があまり馴染みのないものばかりだったので
今まで手を出していませんが、これがまた凄い曲ばかりで楽しかったな。

デラシネ・チンドン

デラシネ・チンドン

モノノケサミットの楽曲は、ゆっくりな曲調が多いので
そのメロディに併せて、はっきりとした言葉で問いかけてくる歌詞がキツいな。
1曲目から5曲目までは、いつもどおりのソウルフラワー節だと油断していたら
6曲目の釜ヶ崎人情を聴いた瞬間に、その闘争姿勢に驚きましたよ。
まさか「立ちん坊人生」で始まる歌があったなんて!
それをCD収録しちゃうのは、ソウルフラワーしか出来ないだろうな…
この釜ヶ崎人情の作詞を良く見てみると、もず唱平さんでさらに驚きました。
こんな歌も描いていたんだ。
それが平成の治世に再び音源化されるなんて、本人も予想してなかっただろうな。
他の曲目では、モノノケサミットのライブでは定番と化している「お富さん」が入っているのは嬉しかった。
こちらも歌詞を見て初めて判った事があります。
歌の出だしは

粋なクロベエ 神輿の祭(ミコシのマツリ)

だとずっと思っていたのですが

粋な黒塀 見越しの松に

と言うのが本来の歌詞でした。
クロベエと、お富さんのラブロマンスな歌ではなかったんですね…
昔の民謡や流行歌の収録が多い中、ちょっとアップテンポな「マジムン・ジャンボリー」は軽妙だったな
曲調は沖縄音楽そのものだけど、ソウルフラワーならでは歌詞とリズムが合い間って素晴らしい一曲に。
これを聴くだけでも、CDを買った甲斐がありましたよ。
実にバラエティにとんだ一枚になっていて、買う前に抱いていた不安を吹き飛ばしてくれました。
次に出る新譜まで、CDが擦り切れるまで聴き続けますよ。
iPodも、もっと容量のデカイのを買ってソウルフラワーの楽曲を全部したい…
やはり1Gでは、収録曲数が少なくて物足りなさを感じますよ。