裸足のホルテンさん

食べ切りサイズの200円

ホルテンさんのはじめての冒険』を鑑賞。
映画の日だったので色んな年代の方が劇場に来ていましたよ。
普段はガラガラ状態でしか見てなかったけど
やっぱり人が多いと、映画を見ている気がするな〜
予告編を見た時から、ホルテンさんがどんな冒険をしてくれるのか楽しみでした!
でも想像と現実は全く違う映画になってましたよ…
予告編では

定年退職を迎えるその日に寝過ごしてしまったホルテンさんがすごい冒険の旅に出る!

というイメージを抱いていたんですが、そんな変わった冒険はしてなかった。
いや冒険はしていたんだけど、ちょっぴり方向は違ったな…
一つのミスによって雪だるま式に不幸が積み重なっていく、裸足のピクニックみたいな
ジェットコースタームービーを期待していたんですが
このジェットコースターがいきなりの脱線!
寝過ごして電車の出発に間に合わない所までは、良かったんですよ。
その後の展開が、さっぱり判らない。
電車を追いかけるのかと思ったら、そういう事は一切せずに
レストランで食事をしてみたり、サウナで寝込んで深夜のプールを泳いでみたり
自分が持っていたヨットを売り払おうとしてみたり…
そんな一見脈絡のない事を続けていて、電車の運転手としての本分はどうなったのか?
ずっと気になりながら見ていました…
そして最後に、行き倒れのお爺さんと意気投合して飲み明かして
そこで初めて今までの伏線が繋がって、ホルテンさんが冒険へと足を踏み出す訳ですよ!
でもね、伏線の張り方が無茶苦茶すぎますよ〜
一つ一つのエピソードには、西洋人やノルウェー人には判る何かしらの暗喩が含まれていたのかな?
そういうのは一切判らないまま、映画を鑑賞し続けましたよ。
ただエピソード自体は、非常にシュールで面白かったですw
1つ欲を言うならば、この映画をコメディを前面に押し出して上映して欲しかった!
映画中に殆ど笑う人が居なかったので、思いっきり爆笑出来なかったですよ…
一つのエピソードを挙げるのならば、ホルテンさんが煙草屋に入った時の話を。
ホルテンさんが、煙草屋に入ってお気に入りのパイプを探していると
ボロボロになったお爺さんが、煙草屋にやってきます。
「マッチが見当らないけど、ここで買ったよね?」と店員に尋ねると
「ではもう一つマッチを差し上げますよ」と心優しくマッチをプレゼントします。
ここまでは普通の映画です。
その後、店員とホルテンさんが心温まる会話を始めるのですが
店のショーウィンドーの向こう側で、さっきのお爺ちゃんが歩いていて
何の前触れもなく、豪快に滑って転びます!
他のお客さんは、店員さんとホルテンさんの会話に夢中なのか、この店の外で繰り広げられる大爆笑シーンに気付かない…
そんなオフビートな笑いがわんさか詰まっている映画なんですが、他に笑っているお客は居なかったです。
全くお客が居なければ遠慮なく大爆笑したのですが、さすがに周りの目があるので堪えるのに必死。
この映画を馬鹿映画として、ゲラゲラ笑ってみるのは失礼な鑑賞の仕方だったのかな?
でも笑わそうとして撮ったとしか思えない、数々の演出は一体何なのか。
監督のインタビュー記事』を読むと、ラストの字幕はホルテンさんのお母さんの事じゃなくて
監督のお母さんの事だったんだ!すげー母親の元に生まれたんだな〜
この映画の楽しみ方としては、笑える所は思いっきり笑った方がより一層楽しめるかも。
色んなシーンごとに笑いのネタを散りばめている、間違い探し的な映画でもあるので
目を皿のようにしながら鑑賞すると良いかもw
オススメの間違い探しシーンとしては、酒瓶が並ぶカウンターにサントリーの「響」が置かれています。
ノルウェーのお金持ちの間では、響は良いお酒として知られているのかな?


最近は、シネリーブル神戸に出かけた時は、必ず甘納豆(200円)を購入しています。
映画の開場から含めて約2時間の間に食べ切るには、ちょうど良い大きさの袋ですよ。
甘すぎもせず、喉が乾く事もなく、食が進む逸品です。
本当ならお茶を飲みながら、甘納豆を摘むのが最適なんだろうけど
あんまり水分取りすぎると途中でトイレに行きたくなるからな…
最近はポップコーン以外のサイドメニューも増えてきたので、映画に行くのが楽しみです。
昔みたいに、甘栗やベビーカステラっぽいのを置いている売店は無くなったのが残念。
やっぱり日本人は、ポップコーンよりも甘栗ですよ!