鳴子章吉より熱い男

メッセージが詰まっているペーパー

弱虫ペダル』4巻を購入。定価420円(税込)
小野田くんが、自転車競技部に入部していきなり行われた
ウエルカムレースの一番の盛り上がりである、山岳シーンがスタート。
今泉&鳴子に追い付いた小野田くんは、彼らの後に着いて来れるのか!?

弱虫ペダル 4 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 4 (少年チャンピオン・コミックス)

それにしたって渡辺航先生は働きすぎですよ!
一回も休載を取らずに、ここまで激走してきたお姿を見る度に
小野田坂道や鳴子章吉よりも、熱血漢である事が想像できます。
単行本で読む分には、普通の連載漫画の様に見えますが
実は凄い秘密が隠されていたんです!


単行本では白黒で印刷されて、味気ないカラーページとなってしまいましたが
雑誌掲載のカラーページはこんなにド迫力な見開きになっているんですよ。
そして、ただのカラーだけではなくてRIDE.27とRIDE.28は一挙2話掲載!
別々に載ってもおかしくはありませんが、同じ号に載っているんですよ。
しかも2話同時に発表するだけでは物足りなかったのか
もちろん表紙も描きおろし
表紙まで描いてしまう力の入れ様です。カラーは実質4P。そして漫画は43P。
これを月刊漫画の連載と併せながら、コツコツと描き貯めて発表したんですよ。
本当に仕事に熱い先生ですよ。自転車の様に、前に進めば進むほど安定した面白さを発揮する人なのかも。
そんな熱い思いが炸裂するのが、山岳レースのゴールシーンかな。
特に変わった事はしてないんだけど、小野田が立った!というだけで物凄い盛り上がりですよ。
この漫画を読み始めてからは、自転車が通りすぎる度に注意して見ているんですけど
普通の坂道とかなら、小学生でも立ちこぎ(ダンシング)出来てるからな。
ただ立ってこぐだけじゃなくて、ちゃんとサドルが左右に揺れていましたよ。
普通に立ちこぎすれば、勝手にダンシングっぽくなるのかも。
それをここまで盛り上げる演出にするのは、作者の腕前なんでしょうね。
熱血補正もさる事ながら、最後の最後でオタク魂を見せて「ヒメ!」と絶叫してくれた辺りに
心の奥から熱く感じるものがこみ上げてきましたよ!
ありがとう、渡辺航先生。
合い間合い間で良いですから、オタ設定やヒメ叫びを注入してやって下さいまし。


弱虫ペダルの自転車は楽しいのコーナー
子供の頃と比べて、自転車のハンドル部分が色々と変化しているな〜
と思ったら、あの出っ張りはブレーキ兼用のシフターだったんですね。
どうやってギアチェンジしているんだろうと思ったら
2層に分かれていて内側のヤツを横に倒したら、ギアが上がって
外側のヤツと一緒に横に倒したら、ギアが下がるのか。
こんなのを開発した人は凄いな。
しかもブレーキと兼用だから、見た目もさっぱりしているし。
本当に巻末の説明コーナーは役に立ちます。
まぁ自転車を持ってないんですけどね。