今年最高の一本！

一日遅れましたが、映画の日に見に行ったヤツの感想を
『バンクジョブ』
これは久しぶりに劇場で血が騒いだ映画です！
やっぱり神戸新聞の映画評は参考になるぜ〜　『スリルあふれる頭脳戦』
これは見事にしてやられた映画ですよ！
似た様な設定の脚本を考えていたんですが、それよりも３０年も前に
実際に起きた事件があったとは知らなかったな…
考えていた銀行強盗物は、下の方にでも書いておきます。
映画の内容は、最初は単純な銀行強盗（金庫破り）の話で始まって
ルパン三世みたいなノリで、地下をガンガン掘り進めて行ってワクワク感で胸がいっぱい。
ところがこの映画の凄い所は、金庫破りが終わった所で映画が終わるのではなくて
むしろそこからが映画の始まりなんですよ！
前半の１時間が金庫破りでGO!ならば、後半の１時間は悪党博覧会で色んな組織が主人公たちに襲い掛かる!!
何故、襲い掛かられたのか知らないまま状況はどんどん悪化していく一方。
最後に知恵を絞って、一発逆転の大勝負に挑む辺りの緊張感は素晴らしい出来栄えでした。
この映画は１粒で２度美味しい映画ですよ。
ただ単にストーリー展開が見事なだけではなくて、台詞とか小道具とかも良かったな〜
溶接工のおっちゃんが秘密兵器として取り出した鉄棒は、ひょっとしてマグネシウムだったのかな？
たしか冒険野郎マクガイバーで、鉄のパイプの中にマグネシウムを詰め込み
先っぽに火をつけると猛烈な勢いで火を吹き、その熱で扉をこじ開けるってネタを見た気が。
それは本当に出来る技術だったのかな！
詳しい設定とかを知りたかったんだけど、バンクジョブは大人気だったのか
すでにパンフレットが売り切れていて、公式HP以外の情報は手に入らなかった…
溶接工のおっちゃんが使っていた鉄棒が何だったのかをご存知の方は是非コメントを残して下さい。
また、パンフレットを無事に買えた方からのパンフに載っている裏情報とかも聞きたいです！
それから映画の中で気に入った台詞としては、風俗王として裏業界を仕切っているボスの一言です。
英雄気取りのマイケルXから、風俗だけじゃなくて麻薬（マリファナ）の販売にも参加しないか？
と声をかけられた時に言い返した

薬は若者を衰退させる

確かそれっぽい言葉を残したのが印象的でした。
風俗王としては、健全な肉体を持つ男女から金を末永く搾り取る狙いなんでしょうけど、格好良かったな〜
薬を使えば、一時はお金が潤うんだろうけど
その内に、客も風俗嬢も壊れだして使い道にならなくなるのを知っていたんでしょうね。
この映画の良かった点をもう一つ上げるならば、キャラクターが立っていた事です。
無茶苦茶のめり込めたバンクジョブですが、登場人物の名前を挙げてみよ。
と問われても、２人しか名前を覚えていないです…（詐欺師のガイ少佐とマイケルX）
それくらいの記憶力の人間が見たとしても、一人一人の個性が際立っていますので
顔を見ただけで、そのキャラの設定は理解できます。
強盗犯は、中古車屋・写真家・ポルノ男優・溶接工・詐欺師・謎の女・中古車屋の店員。
あとは、良い警官・汚職警官・風俗王・国会議員・諜報部員・マイケルX
主要登場人物は、これだけなのですがそれぞれ顔から雰囲気までまるで違うので
画面を一目見ただけで、どれとどれが仲間なのかが判る親切設定。
この複雑な事件を実に明快にテンポ良く描く事に成功しているのかの証ですよ。
単館系の映画なので、そろそろ上映は終了してしまいますが
これを劇場で見逃すのは勿体無い一本ですよ！
是非ともスクリーンで、どういう展開になるのかワクワクしながら見て欲しい映画。
ただし、バンクジョブを見てしまうと００７の本当の働き方が判ってしまうので注意が必要ｗ
公式HPで調べ直してみたら、バンクジョブに出てくるのはMI5で、００７はMI6だから働き方は違うのかな？
とりあえずバンクジョブの諜報員は、あまり自分で仕事をしません。
つーか自分で仕事をしていたら、今回の映画は起きなかったなｗ


昔考えていたネタ
イギリスでの銀行強盗とじゃなくて、香港での銀行強盗物。
銀行強盗を終えて隠れ家で、イギリス人の取引相手を待っていると突然の襲撃を受ける。
慌てて別の場所に逃げようとするものの、車は壊されて八方塞。
そこへ攻め込んでくるギャングや諜報部員。
慌てふためいている所に、ゾンビが出てきてさあ大変。
WHOが動き出し周囲を完全閉鎖して、特殊部隊が総攻撃をしかけてくる。
という話を考えていました。
バンクジョブと違う点は、お手本にしたネタがフロムダスクティルドゥーンだった為に
後半は、ただのゾンビ物としてしっちゃかめっちゃかにして、お茶を濁しています。
舞台を香港にして、霊幻道士とゾンビを戦わせたかったから作った話です。
日の目を見るのはもう１０年くらい寝かしておいて、バンクジョブが忘れ去られた頃にでも〜