あとがかない漫画家

田尻清の存在感をアピール

未来町内会』4巻を購入。定価420円(税込)
ついに最終巻となってしまった野中英次の週刊連載漫画。
ちょっと前からイブニングで連載を始めたのは
打ち切りが決定されたからだったのかな…

未来町内会(4) <完> (講談社コミックス)

未来町内会(4) <完> (講談社コミックス)

野中英次さんの連載に対する意気込みは、誌面からヒシヒシと伝わってきますが
単行本に対する興味は、あまりないのかな?
これまでも、特に描きおろしの表紙だとかのイメージはないですからね…
人物紹介のコメントとかは、作者本人が考えているのだろうか?
それとも編集者にすべて任せっきりなんでしょうか。
すべて任せているとすると、絶大なる信頼を寄せているのか
それとも、単行本作業での打ち合わせするのが面倒くさいのか、どっちかだw
その編集部への信頼感に微妙なヒビを入れさせてしまったのが
3巻の終わりから始まり、4巻の中盤まで延々とひっぱった
巻末コメントネタではないだろうか。
まさか関口太郎がこんなに活躍するとは思ってもみなかったな〜
この展開は好きだったんだけど、人物紹介の欄を読むと

巻末コメントのネタは、リアルな表現で業界の失笑を買った。少し怒られたし。

業界の盲点を突いた非常に良く出来たネタだと思ったんだけどな〜
やはり漫画家は漫画内で思いをすべてぶちまけて、漫画ですべて完結すべきですよ!
何も足さない、何も引かない。このバランスを保ったのが野中英次という人の魅力ではないでしょうか。
もう2・3年は、週刊に戻ってくる事はないでしょうが
次の機会を心待ちにしておりますので、いつでも帰ってきて下さい。
そして時々は、マガスペにも顔を出して欲しいな〜
「ラブのな」の連載もお待ちしております。
最後に、改めて単行本を読み込んだ結果、意外な事実が判明しました。
田尻家にお邪魔した関口太郎のお話ですけど
よくよく見ると、TVを見ながら笑っているシーンで息子の田尻春彦と娘の田尻良江が!
あとは、田尻菊江が出ていれば、田尻家パーフェクトだったのにっ
いずれにしても、最終話で本来の主人公である田尻春彦が出てきたと言う事は
少年漫画への回帰現象と見て間違いないでしょう。
最後の最後で少年マガジンっぽく〆るとは、やりますねのなー。
多分、偶然だと思うけど…