人をダメにする言葉

スケラリー・ガイさんの講演

最近、為になる事が載っている『神戸新聞』を通読

新たな自画像を求めて 25
いじめ(英国)
違いを認め、差別をなくせ

赤と黒のタトゥ(入れ墨)が顔を覆う。
金色のモヒカン刈りと口の周りのひげ、目元にピアス。
古代西洋のかぶとを意識した異様な容ぼうに、約百二十人の中学生の
いぶかしげな視線がくぎ付けになる。
米国人スケアリー・ガイの低い声が響く
「世界では、“違い”を理由に殺し合いが起きている
 全員が違う顔をしているんだ。
 見かけで人を判断すると間違いを犯すことになる」
神戸新聞7月5日夕刊5面より
文・上西川原淳、写真・吉田麻貴

この様な出だしで始まる特集記事を、興味深く拝見。
入れ墨への情熱から差別を受けたおっさんの、心が暖まる真っ当な話です。
スケアリー・ガイさんの略歴を見る限りでは、悪の道にハマってタトゥを入れたのではなく
タトゥの魅力に誘われて全身に入れ始めたみたい。
この頃から、周囲の視線が厳しくなり、経営していたタトゥショップも地元紙に中傷記事を書かれ
二年後に、店に火炎瓶を投げ込まれるという事件にまで発展。
そのころ米国の高校では、ささいな理由による銃乱射事件が起き
「子どもがおかしくなっている。何かをしなければいけない」
そう思い立ち、何と自分の名前を英語で「恐ろしいやつ」を意味するスケアリー・ガイに変え
学校訪問の旅を始めたという。
この文章を読んだだけでも、かなりの情熱的なおっさんだ。
思い立ったら吉日で、どんどんと突き進む姿勢が格好良いな〜
そんなスケイリー・ガイは、講演で良い台詞を沢山残してる

「いじめは、いじめる側の問題だ。
 それを自分の問題にする必要はない」

「嫌いな食べ物は食べないだろう。
 同じように、嫌いな言葉を投げつけられても気にするな。
 選ぶのは君たちだ」

これと似た様な言葉を、ゲーム中で目にしましたよ。
名作ノスタルジア1907 MCD 【メガドライブ】
今、手元にゲームが無いので詳細は忘れましたが
主人公のカスケが、ラストの爆弾解体に挑んでいる時にイリューシャに話しかけた台詞

カスケ「君が、露探*1かぁ」
イリュ「良い言葉じゃないわね。それは人をダメにする言葉」

人を貶める言葉を使うと自分自身が傷つく結果になるのに、人は気付かない。
そんな事まで気付かせてくれたノスタルジア1907は凄いゲーム。
また、それに近い事を国も民族も違う、スケアリー・ガイさんが発言していた事に驚きました。


スケアリー・ガイで検索したら、他の地域の人もこの記事を読んでいたみたいなので
神戸新聞が独自に調査した記事じゃないんだ。
上西川原淳で検索したら、英国系のニュースを発信している共同通信の記者みたい。
共同通信の記事は読み甲斐のある面白い記事が多い。
ちなみに、スカアリー・ガイさんは「日本のいじめ問題でも力になりたい」と
伊吹文明文部科学相に手紙を送ったけど、返事はなかった模様。
きっと伊吹大臣は「訴状が届いていないのでコメントできない」と仰るのでしょう。
ついでに遺憾の意でも表しておくか。

*1:ロシアのスパイ