びっくりですだわ花ラッキョ

浜根隆も応援しています

今宵も『田中哲弥』の事を語らねばなるまい。
久し振りに本を手にとって読み始めると、脳裏に次々と色んな思い出が色鮮やかに甦ってくる。
一般の方々は、各々感想を述べると思いますが
今回は感想ではなくて、細かいネタを解説させて下さい。嫌がっても勝手に解説しますけど

やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

この本の解説は大森望さんが書いていて、その影響でというか復刊作品だから当たり前の如く電撃文庫版にあったあとがきは、その痕跡を残さずに消去されています。
あとがきがとりたてて楽しい作家なのに残念。
こんなに面白いあとがきを書くのは赤城おろし毅田中哲弥だけだと思う。いやほんとう。
大森望さんの解説は『e−NOVELS』から「著者」→「田中哲弥」と選択すれば
田中哲弥特集ページへ」のリンクが現れ、解説などを読む事が出来ます。
直リンクしようと思ったら出来ないでやんの。何と面倒な方法をする事ですな。
と、まあ解説を読めば田中哲弥の人となりが判り、作品に関しても十二分に理解できよう。
ところが、電撃版のあとがきにあって、大森望の解説にない箇所が一点。


第4話の「マイ・ブルー・ヘブン」について
この話に登場するギャグ
びっくりくりくりくりっくりー。うーれしくって、ぴょーん!
の事である。
あとがきでは、登場人物の浜本とは吉本興業の芸人「浜根杉本」の浜根隆の事である(相方の女性は杉本美樹
前田五郎写真室』に『浜根杉本の写真と経歴』が掲載されているので一度ご覧あれ。
ちょっと前までは、オールザッツ漫才で浜根杉本の漫才を見る事が出来たのだが
ここ数年、オールザッツ漫才が若手中心の構成となってしまい浜根杉本の唯一のTV出演番組がなくなった…
今は、浜根隆がどういった活動をしているかと言えば
びっくりくりくり エアコンクリーニング』(会社名エインジョイライフHAMINI)
と言うエアコンのフィルターを掃除するを分解して洗浄する会社を興して(清掃)活動中なのです。
これから先、暑くなる頃にフィルター掃除の以来が続出するので、今はてんてこ舞いのはず。
会社の仲間に、アホンダラ教と鼻ポットでお馴染みの帯谷孝史さんも居ます。
浜根隆さんが唯一出演を続けているラジオ番組といえば『トミーズのトントン!』があります。
続けていると言っても、春頃に年に一回だけ近況報告とエアコン掃除の宣伝をかねての出演。
このラジオを聞いてなかったら、エアコン掃除の仕事をしているだなんて知らなかったなぁ
やみなべの陰謀がバカ売れして再び「びっくりくりくり」ブームが来る事を願っております!
浜根隆さんのプロフィール』を見ると「びっくりくりくり」でCM出演してたとか。
CM好感度ランキング650位と驚くべき数字を記録「うーれしくって、ぴょーん!」


とまあ、書きたかった事は田中哲弥の事などではなく、むしろ浜根隆の方でした。
エアコン掃除のヒマな時期になりましたら、是非TVなり舞台なりで動く浜根杉本を見せて下さいまし。


やみなべの陰謀で、個人的にお気に入りの名前は「御前ヶ池」(おまえがイケ)
こんな誰でも考え付きそうな池の名前なんだけど、ググっても0件だなんて!
1999年に発売されて今まで、誰も御前ヶ池の存在に気が付かなかったのか?
話の内容は、5つの短編の中で一番シリアスな物なので、まさかこんな所に罠が仕掛けられているとは
笠智衆でも気が付かなかっただろう。
むしろ新しい剣術の智衆流(ちしゅうりゅう)に気を取られていて見過ごしていた。
今までに、埴輪念流だの虎眼流だの色んな流派が現れては隆盛を極めてきたけれども
何故誰も使わなかったんだろうか?智衆流
智衆流に御前ヶ池。単純でありながら奥の深いネタをさらっと使う田中哲弥は天才ですよ
ただ浜根隆と同じく世間の評価が芳しくないのが寂しいなぁ
こんなに好きなのでみんなも好きになるように。