ハハハハハハッッッッッ、愉快、ゆくわぁいっ!

ノルマルク戦記3巻のチラシ

絶交中絶好調連載中のノルマルク戦記の1巻〜3巻の読破に成功しましたので
今夜はじっくりと感想をまとめてみたい次第で御座います。
まぁ感想といいますが、少し前に発売されて絶版になったと思われる
ノルマルク戦史との違いなどを書いてみようかと。

罪と罰の迷宮―ノルマルク戦史〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

罪と罰の迷宮―ノルマルク戦史〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

旧版のパッシェンダールの方が若干格好良いな。
新版では、すっかりお爺ちゃんだな。文章では老伯爵だから、これで良いのかも。


さて、旧ノルマルク戦史と新ノルマルク戦記との違いは、大きいので2つかな。
一つ目は、体に刺青を施した漂白の民鳥遊民(フォーゲルフライ)が
さすらいの民騎遊民(リトロイテ)と変更された点。
旧版では、森林の隠れ里を築きそのさまが鳥に似たりと言うのが、鳥遊民の語源だけど
物語が進むにつれ、騎馬戦がメインとなって馬の扱いに長ける民族になるので
新版では、東方から流れ着いた騎馬民族の末裔と変更された。
こっちの騎遊民の方が初見の読者にとっては馴染みやすいかも。


そして第2の変更点は、旧1巻だけの使い捨てキャラ・老婆ウルタと少女ベーラは削除。
その代わりに、老爺ラヨシュと少年ジェブカに変更されてた。
旧版では、ウルタ・ベーラ共に殺されてしまいますが
新版は、ラヨシュだけが死亡して、ジェブカは逃げ延びます。
それはジェブカが、旧版では2巻から登場するので、それに併せた延命処理でしょう。
確かに旧版では、いつ打ち切られるか判らない状況だったので
長期展開を見越したキャラ作りをするよりも、1巻ごとに使い潰していった方が賢明だったのかも。
それが、今回では7巻の完結まで出版が決定しているみたいなので
安心した構成が出来、なおかつ読者に、キャラへの愛着を抱かせるための使い回しでしょう。
ただ驚いた事は、旧版の2巻でジェブカは流れ弾に当たって死亡するのですが
新版では、流れ弾に当たっても重傷になるだけで生き延びてしまいます!
赤城毅節で語るのなら、キャラの使い捨てでドンドン死んでいくのが良かったのに
どうやら時の流れが、つよポンを優しい男にさせたみたい。
ロックンロール。転がる石は丸くなるって本当だったんだ。
荒くれ者の赤城おろし毅に戻って欲しいな。
まだ物語は半分も来ていないので、いずれ絶好の死に場所を見付けて
ジェブカ君が玉砕する所で涙を流したいと思います。


さて、新版を3巻まで立て続けに読んだ感想ですが
若干悪い予感がします…
3巻のラストも、パッシェンダールが討ち取られるシーンでは
旧版は、緑の氏族の鳥遊民の少年に自分の首を差し出すのですが
新版では、同じく緑の氏族の騎遊民なんですが、首を差し出す相手が老いた兵士に変更。
もしや、パッシェンダールまで助かるって事はないでしょうね。
最終巻で、みんなで手を合わせて

新しい国家を築いて頑張るぞ〜!

てな展開になったらなったで大爆笑してあげます。
次の巻まで生かすとしても、ユリアスを不幸のどん底に陥れる罠が待ち受けているならOKです。
不運の天才児こそが、主人公に与えられた無二の宿命ですよ!
伊集院従吾は、女の尻に引かれて頭が上がらず
木暮十三郎は、趣味の豪遊で借金で首が回らず
せっかくの才能も、色んな意味での主人公の人格破綻で人生ズタボロになりながらも
何とか頑張っていく様が面白いのです。
ユリアスの兄貴&姉貴の兄弟LOVEの精神が、次々と自分の軍隊が危機に陥る
そんなノルマルクシリーズになって欲しいものです。
今の所、名前のある人物で死亡が確定したのは

ノルマルク王オトフリート四世・老人ラヨシュ・ドラホマノフ男爵

以上の3名のみと、いささか少ない感じがします。
その影で、名も無き一般兵が山ほど死んでいますが…
通常の戦記物なら、次第に自軍の兵力が増大して、大戦化するのですが
ノルマルク戦記では、徴兵は行わず志願兵のみなので
あらかじめ絶対兵数は決められています。(いきなり人口は増えないから)
多少の増減はあったとしても、それは戦死者を補いぐらいであって
兵力の増強に繋がらないと思う。
だから後半に進むにつれて、ジリ貧の戦力でどうやって戦い抜くのかを
期待していますが、そこまで期待する読者は何人ぐらい居るのやら…
物語としては、兵力がドンドン増強していった方が盛り上がるからなぁ


さて、一抹の不安を感じながらも3巻を読み終えたワケですが
ここで嬉しいニュースが飛び込んできました。
前回の『赤城おろし毅インタビュー記事』が予想を上回る反響だった為なのか
ノルマルク戦記の売れ行きが好調な勢いを見せているおかげか
つよポンは、本文執筆よりもあとがきフィクションを再開せよ!
と言う旧来のファンの熱い要望が、日に日に高まってきた所為か
連続刊行、絶好調ノルマルク戦記悲話
こんな企画が、今月から始まりました。
これは単行本にあとがきフィクションを書けない赤城おろし毅のストレス発散の場所となりうるか!?
まだこの企画が来月も続くかどうか未定ですが、アクセス数が増加して
ネットでの反響も上々であれば、我らがつよポンはきっと連載してくれる事でしょう。
そして、今はまだ押さえ気味の演出ですが、その内に爆発したあとがきフィクション
執筆してくれる事間違いなし!
と思っています。
原稿争奪戦の見事な一戦が登場する事を心よりお待ちしております。
でも原稿を落として発売を延期するのはカンベンな!
いや、わざと原稿を落として面白い言い訳混じりのあとがきフィクションを読んでみたいかもw