語り温泉三人姫ファン
『シネリーブル神戸』の会員証の更新ついでに『ナイスの森』を鑑賞。
茶の味で石井克人にハマったので新作を楽しみにして見たけど
これは完全に監督の趣味映画だった…
2時間30分の長時間だけど、1本10分ぐらいの短編が何本も連続で流れる映画。
映画の途中で3分間の休憩があり、ただ真っ白な画面に
3分のタイムコードが静かにカウントダウンのみ。
何かしたオチがあると期待しながら見たけど、全く何のオチも無く
普通に次のB面に進行して行った。驚きと唖然…
その後も、ミスター微妙と呼んでもおかしくないぐらいの変な映像の連続。
後半は大爆笑もなくクスクスする程度の不思議ワールド全開でした。
トータルして見ると、出だしはさっぱりで寺島進が出るまでは我慢の連続でした…
でも、そこからグンと大爆笑の連続の「語り温泉三人姫」の話!
この映画の収穫は、何もかもから解き放たれたイチコこと池脇千鶴。
大阪のオバちゃんオーラが爆発してて、常時大爆笑の会話。
この三人姫の再登場を、心待ちにしながら後半を見続けたけどついに出てくる事は無かった。
ナイスの森の次回作を撮るのであれば、語り温泉三人姫を大々的にプッシュした映画にして下さい!
この池脇千鶴・小野真千子・吹石一恵のゴールデントライアングルは無敵ですよ。
オバタリアンでも倒せない、黄金比率のこのトリオをもう一度見たいです。
ですが、あの30分ぐらいのシーンの為に、再び150分見るのはツライ…
小ネタは好きだけど、小ネタだけではなぁ。
総論すると、このナイスの森は、深夜の低予算の10分番組を
豪華な金をかけて撮って一本につなげた様な映画です。
ただ低予算ゆえに面白い映像も、金をかけすぎるとシラける。
たしかに、日本で指折りのクリエイターが作った映像は凄いけど
あえて言うのであれば、凄くない映像が見たい。
そう、映画版スキージャンプ・ペアの様に!
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映画を観ている観客のハートを鷲掴みにするわけですよ。
と言う事で、このナイスの森で面白かった部分は
殆ど金をかけていないであろう、寺島進が出ているシーンと語り温泉三人姫だった。
他のシーンは「金がかって凄いでしょ」という成金趣味が見えて引いた。
寺島進と池脇千鶴の両名は
これが失敗したら次無い
との切羽詰った感が滲み出ていて、それが観客のハートを鷲掴みですよ。
これからの映画界は、寺島進と池脇千鶴に要注目。
とは言ったものの、この映画に出てくる全部の女優さんは可愛かったな。
坂野真弥ちゃんを再び見れてハッピーでした。
森下能幸の冴えてないっぷりも相変わらずだったし。
次回作では丹古母鬼馬二さんを登場させて欲しいな〜