自由道は燃えているか!?「第8話」

稲妻真空竜巻ヅモ!

稲妻ヅモーー!


第八話
全員集合ツカンポ作戦


*注意*
今回の文章で「GAME」と書けば、TVゲームの事で
「ゲーム」と書いてあれば、それ以外の実在のゲームであり
スポーツの野球やサッカー、テーブルゲームのトランプや麻雀の事です。
ご了承ください。
ゲームは、人類が創り出した偉大な遊びです。
そのゲームを遊ぶだけではなく、それを題材に沢山の小説や映画が
制作され人々を楽しませてきました。
もちろんゲームのGAME化は、TVゲームの初期の頃から
沢山の種類が造られました。
今回は、その辺りの事を少し書いてみよう。


ゲームのGAME化の場合、テーブルゲームならルールは
キチンと決定しているのでGAMEのシステムは簡単に組み込めます。
それによりプレイヤーは、そのゲームをTV−GAMEで
忠実に楽しむ事が出来き、さほど違和感は感じません。
そしてスポーツのゲームは、そのスポーツの醍醐味の部分を見つけ出し
バランスを取りながら、独自の視点でGAME化すると
面白い作品に仕上がります。
(『第三話』参照:くにお君のドッチボール部が秀作)


コレが基本のGAME化ですが、これ以上にもう一歩踏み込んだ
GAME化があります。
それは、プロゲームのGAME化とゲーム漫画のGAME化です。
プロゲームとは、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツ
この場合、実名&実データを使用するので、画期的なGAMEシステムを
つくっては、元のイメージとかけ離れる場合があるので
無茶苦茶なアレンジは、出来ないのが残念ですが
自分の好きなチームや選手で、勝ち進む快感はたまらないものがあります。
 もう一つのゲーム漫画のGAME化は、非常に難しいです。
例えば、将棋で○○名人が監修といっても、その名人ぐらい強い訳では
ありません。同じ様に、漫画でやたら強いキャラクターが登場して
物語を盛り上げていくのは、読者としては面白いのですが
GAMEプレイヤーとしては
「それは、イカサマだろ!」
と、ツッコミを入れたくなるGAMEが非常に多いです。
実際のGAMEでも、強いAIのプログラムを創るより
イカサマの方が簡単なので、そちらの方に力を入れてしまいます。
このゲームとしてルールの決まっている中で、どうプレイヤーに
GAMEを面白く遊ばせるかが、制作者としては難しい所です。


そんな難しいGAMEでもゲームアーツは、やってくれました。
ぎゅわんぶらあ自己中心派
漫画では様々なキャラクターが、超個性的な麻雀の打ち方をして
読者を熱く楽しませてくれましたが、GAMEでもその打ち筋を再現。
普段、人間同士の対局では、あり得ない楽しい対局が実現されました。
このGAMEでも、明らかな「イカサマ」も感じられますが
それを「GAME上の演出」に置き換えてしまい、逆にプレイヤーに
漫画上の主人公の危機感が追体験出来る仕組みになっています。
これもゲームアーツの技術力と、それを生かすGAMEデザイナーの才能が
組み合わさってこそ、なせる技でしょう。
 「ぎゅわんぶらあ〜」は、麻雀のやり方を知らない人でも
楽しんで遊べるGAMEになっています。
ドンジャラ」しか知らなくても、とりあえず3つ揃えて「ポン」を
繰り返していけば、そこそこ勝ち進む事が可能。
その間にキャラクター達の愉快な打ち筋と、絶妙の演出を見る事によって
麻雀の色々な「役」を覚えていき、クリアーする頃には
イッパシの「ぎゅわんぶらあ」に変身しています。


「麻雀って難しい」と思っている方は、このゲームアーツ
ぎゅわんぶらあ自己中心派』をオススメします。
麻雀の楽しさが十二分に分かるGAME。
まさに、あなたのハートを

一発ツモですな

以上『日刊ゲームスクウェア』 2001/08/05号より
前回までの『自由道は燃えているか!?』はコチラで読めます。


タイトルの「ツカンポ」は、片山まさゆき氏のスーパーヅガン 1 (1)に出てくる
相手に負けた時に出現する心理描写を現す言葉です。
「もう、どうにでもなれ〜」
といった具合に、頭の中に花畑が咲き乱れる秀逸な表現。
お暇な方はアニメを一度鑑賞を!
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