ぶりぶりざえもん復活希望

「ゴジハム」ならぬ「ゴジしん」

映画クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』を鑑賞。
年に一度のお楽しみの映画。
アニメでギャグが冴えて笑えるアニメ映画は皆無だからな。
今年も大いに笑わせてもらいました。
が、しかし!
今回の映画は説明台詞が多くて、ダレ場が多すぎ。
状況設定は会話ではなくて、アクションで説明して欲しかった…
ミライマンが話し始めると劇場の子供たちがザワメキ出す!
ここは、ミライマンの声優を東北弁訛りの加藤茶を起用するとか
今CMで一躍話題に上った
「ええか?えぇのンかぁ〜」
でお馴染みの笑福亭鶴光(ショウフクテイ・ツルコ)*1
などの変わった声の人を起用して、普通の説明台詞だけでも
何か笑わせるようなワンポイントがあれば、お子様もダレずに見れたのかも。
それから、ラストに「ぶりぶりざえもん」に登場しますが
塩沢兼人さんが亡くなってからは、すっかり無口になってしまったので
今回も一言も喋らずに、テンポの悪さが目立つばかり。
ドラえもんサザエさんの両巨頭でも、声優の入れ替えが盛んなので
ここは「ぶりぶりざえもん」の復活を祈ります!
もしくは、おニューぶりぶりざえんの登場でも可。
弟子とかで「ぶりぶりゴロウ&ジュウロウ」などのコンビを出せば良いかも。
「ぶりぶりざえもん」は、師匠の位置についてラストのオチに

「私は○○が好きだ」

などの台詞を、過去の録音から拾って一言だけ喋らせるとか。
ともかく、映画でもTV版でも「ぶりぶりざえもん」を出す時は何か喋らせてくれ!
この声優改変ブームに乗り遅れると、2度とチャンスは訪れないかも…切望


うだうだと、しんちゃんの改善点を述べてみましたが
今回の映画がつまらなかったのか?と言う点に関しては「NO!」
笑いの部分も秀逸だったし、何と言っても3分ごとに怪獣が登場して
それを野原一家がギャグ交じりで打ち倒していくアイデアは素晴しい!
徐々に派手になっていく、野原ひろしマンの扮装はステキ。
やはり男ならジュディオング!(ややネタばれw)
野原みさえのプリティミサエス。オトナ帝国の魔法少女サリンを思い出して爆笑。
ネットで色々調べてみると、TVシリーズで大好きだった
魔法少女もえP」は、今回の監督ムトウユージが産みの親。
だから、今回は「もえキャラ」が山ほど出てきて笑いを誘いますw
ちなみに「魔法少女もえP」は、しんちゃんの世界では実写版の魔女っ子モノ。
今はやりのプリキュアみたいなアニメではなくて、昔懐かしい「ポワトリン」系です。
お間違いなく。と注釈を入れて見た所で、そんな事を気にしている人は居ないか。
アクション仮面もアニメヒーローじゃなくて、実写ヒーロー。
そんなマニアに楽しく、チビッコにも大笑いできる要素が沢山の映画が3分ポッキリ大進撃だ!
ストーリー的には、今まで何処かへ旅に出るのが主流だったけど
今回はあえて、何処にも行かずに、野原家内だけで物語が進むのも異例。
ラストも、良い思い出が出来て良かったなぁ
と、家に帰ってくるのではなくて最初から家に居るので
あの様になってしまった家が、どんな風に復活するのかちょっと心配。
これは、オトナ帝国で調子外れの『証城寺の狸囃子』(音有り注意)に合わせて
大人達が、次々と車に乗って去っていく恐さに通じるものがある。
本当に恐い物は、幽霊でも化け物でも武器を持った兵隊でもない

虚ろな目をして笑う人々の心である

*1:ツルコウに有らず