こんなユメを見た

ユメ十夜を神戸新聞は応援してます

神戸新聞』の今月のオススメの映画で
大々的に紹介されている『プレスリーVSミイラ男
プレスリーの勇姿が銀幕で再び!
はたしてナイルの呪い・ミイラ男を打ち倒す事が出来るのか!?
そんな日が来るのではないかと思う記事が、今日の新聞に載ってました。
ユメ十夜』の紹介記事が。
実相寺昭雄市川崑などの名監督を差し置いて、写真紹介は第十話の山口雄大監督のヤツ。
こんな写真を紹介したらバカ映画ファンしか見に行かなくなりますよ〜w
今回の記事は署名入りでしたので、記者の名前が判明(田中真治)
これからは、田中さんがドンドンとバカ映画を紹介してくれそうだ。


さて、そんな映画ユメ十夜を観に行ってきましたよ!
初日プレゼントの、快適で安全で楽しい旅をサポートするエアー枕“『ヨックネルル』”は
さすがに最終回の7時の部を鑑賞したので、配布し終えていました…
このエアー枕が目当てで今日無理やり観に行ったのにぃ
やっぱり初日プレゼントを狙うなら、午前中から出かけないとダメですね。


内容の方が、1本10分の短編を連続で見せるスタイルで目の離せない100分間。
第一夜の実相寺監督は、先日お亡くなりになられたのですが、その追悼番組を『問題ラジオ・アクティビティ』でしていたので
実相寺映画初体験だったけど、十二分に楽しめました。
金魚鉢越しに撮る人物。ラジオで言っていた通りの演出だw
あとは床を這いずり回るような演出があれば、実相寺映画をパーフェクトに堪能できたかも
第二夜の市川崑監督は凄かった。主演のうじきつよしは、大好きな金田一耕助役の古谷一行に似ていて驚いた。
内容もサイレント映画になっていて、初めてのサイレント体験。
効果音も無く、BGMも無い、本当の無音時間を体験しましたよ。
映画館内のバツグンの音響設備が逆に、真の無音状態を生む事に成功しています。
今の時代、家の中に居たとしても時計の針の音とか些細な音が響いている生活をしています。
そんな現状を打ち破る無音の世界を楽しませてくれるなんて本当に凄い。
無音の世界を堪能したい方は、是非劇場まで!
第三夜は清水崇監督の恐怖映画。
今までが不思議な世界を漂う感じだったのが、清水監督の恐怖シーンで身を縮めます。
この演出力は恐すぎて夢に見そうだ…
あっ夢で見た話の映画だったなw
第四夜は、清水厚監督の不思議な世界。
夢の話だけど、忘れてはならない昔の記憶。ラストシーンで謎が解けるのが胸が痛いなあ
第五夜は、豊島圭介監督のスプラッタ。
謎の電話で目覚めて、お化けに追いけられながらも旦那の下へ急ぐ妻の話。
これも謎のオープニングから始まり、見事に完結する夢とは思えない良く出来た話。
でも、お化けのバカ走りっぷりに笑わせて貰いました。恐い映画の話なのにw
第六夜は、松尾スズキ監督のネット煮え映画。
あえて松雄スズキを見てこなかったのですが、非常に面白い監督だったなあ。
運慶役のダンサーTOZAWAさんは、凄いダンスをして居るので必見。
笑って楽しめる気楽な一本。夏目漱石さんも、この話が2ちゃんねる化されるとは思ってなかっただろうなw
第七夜は、天野喜孝と河原真明のCG映画。
ファイナルアンタジーの映画は、この二人で撮ってくれたら良かったのに!
そんな思いがする耽美な世界を堪能できる映画です。
第八夜は、山下淳弘監督のフジオカワールド。
主役の藤岡弘、が素敵すぎてたまらない世界観になっています。
ずっと藤岡弘、の表情をアップで映し続けても構わないぐらい!
ラストの一言は爆笑モノですよ。お楽しみあれ。
第九夜は、西川美和監督の戦争モノ。
ピエール瀧は、すっかり出兵が似合ってきたな。酸素の無駄使いをしているヤツはどいつだッ!
緒川たまきの色っぽさも良い感じで薫ってきていました。
少ない予算でこれだけ出来れば十分ですよ。ラストも秀逸。
第十夜は、ご存知山口雄大のスプラッタコメディ。脚色にはこの人、漫☆画太郎
画太郎ワールド全開で、非常に楽しめる一本になってます。
いきなり目玉を引っ張って、掃除機のコードの様にスポン!と戻る世界は、漫☆画太郎先生だけ!
安田大サーカスの魅力がココまで発揮された映画は無いでしょう。
色んなものを取り込んで、すべて一本にまとめてしまう監督の力量は凄いな〜
ババアゾーンとか好きな方は、第九夜まで辛抱して見る甲斐がある短編ですよ。
全編無駄だらけです。夢なんてそんなモンですよw
特に、何をする訳でもなく登場してきた板尾創路さんがナイス。
板尾係長ココにあり!の存在感を出しています。


この10本の中で気になる作品を見つけた方は是非とも映画館へ!
映画を見る幅が広がるような作品ですよ。
本当に夏目漱石って凄い人だ。現代で言えば、横山光輝に通じるものがあるのかも。