人形!?or女子高生!?(こたえ)どっちも正解!!<真相はオヤジ>
やった!!ついに出ました単行本!!
この本を読んで”クスリ”として
頂けたならば幸せです。
- 作者: 永吉たける
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: コミック
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マガスペは毎月読んでいるのですが、週刊マガジンの方は
読んでいないので、初めて見た漫画などもあって新鮮感ばっちり。
こうやって一気に読むと感動も笑いもひとしおです。
この作品はいずれ、ドラマ化する事間違いないでしょう。
女子高生型の人形をオヤジが操る。この設定が秀逸!
似た様な設定でパラノイアストリート 2 (MFコミックス)で小夜ちゃんなる
死体を数名の黒子が動かす。ってのがあったけど
そのシュールなギャグを、もう一段パワーアップして
一般的にウケる設定まで昇華したのが、スミレ17歳。
今までの笑いのパターンで言えば
人形と腹話術師の関係は
↓ ↓
ボケとツッコミに役割分担がしっかり出来ていた。
また、ロボットと博士も似た様な関係だ。
人形がドンドンとボケて暴れまわるのを、必死でなだめる腹話術師。
この構成が笑いのツボとなってる。
今回のスミレ17歳では、笑いの役割分担が逆になっている点が興味深い。
スミレ(人形)がツッコミ役として、普通の人間らしさをアピールし
オヤジ(腹話術師)がボケ役として、ヒゲ面の顔を出しながらも存在していない黒子を演じる。
無口であるが故のボケ。喋らないギャグと言うべきか。
スミレが行動を起こす度に、少女の活発さに付いて行けずに体力の限界を表情でアピール。
この無言の圧力が読者の笑いを誘います。
でしゃばらずに、陰に隠れる事に徹する事で笑いを生み出すなんて!
これは若手芸人や、コント作家などが「出し抜かれた!」と悔しがる表情が思い浮かぶ。
それでいて、漫画の内容は笑いだけではなくて
物語の本質は感動的な学園ドラマを目指しているので
感動と現実(人形とオヤジ)とのギャップが、さらなる笑いを呼び起こす。
笑いと感動こそが、青春ドラマの醍醐味じゃないですか!
その両方がギッシリ詰まったスミレ17歳は、これからさらにブレイクしていきますよ!
この漫画が気になった方は、↓の公式サイトでご堪能あれ
『スミレ17歳!!特集ページ』
巻末書き下ろし「おまけのまんが」
作者のデビューに至るまでの苦節をさらっと書いてます。
17歳で新人賞を受賞し、その後10年間、色んな経験を積んで
そして2005年に華々しくデビュー!
連載開始時には『バース・デイ』って番組で特集されるぐらい
編集部一押しの漫画家だからな。
海外からは実写化のオファーが殺到して、こんなパイロット版が!
『SUMIRE!!17years old』
ウソです。何か暗い感じの動画だなぁ。
内容は「子供は親の操り人形じゃない」てなのを表現したCMらしい。