底知れぬ面白さ

『シベリア超特急が漫画化』が気がかりだったので
書店へ行って、１冊だけ残されていた雑誌を買い取る事に成功！
７５０円と値が張るだけに２冊組みだった。
一通りの漫画に目を通しては見たものの、女性誌バリバリなので
なかなか読み進む気になれない。
また後日時間がある時にでも、全部読んでみようと思う。
今日の所のお目当ては、シベリア超特急のみを読みほどく。
まず、登場キャラが女性漫画家だけあって、みんな綺麗です。
その中で、小デブの車掌さん。そして巨漢の水野晴郎閣下の存在感抜群。
人相や体格だけで見ると、２〜３Ｐで殺されそうな顔だ。
（実際、車掌さんは第一話で死にますが…）
キャラに関しては、一応影の主役である佐伯大尉が、若干どころか
かなり格好良く描かれているな。この頃のぼんちゃんは痩せていたのか？
水野閣下が登場するシーンは佐伯大尉との２ショットが多いので
両方ともデブキャラだと、絵的に女性が受け付け無いだろうからな…・
だから全４０ページ中１７ページしか閣下は登場して無いのか？
まぁ原作の映画も、ちょろちょろとしか登場して無そうだけど…*1
だから、この漫画がどのように完結するのかを、毎号買ってチャックせねば！


このシベ超漫画（以下シベ漫）を、漫画的に評論するなら
映画での山下将軍の棒読みを表現するにあたって
台詞をアレンジするのではなく、コマ割を平坦にして
読者に単調な印象を与えるページを作っている事かな。
このサスペリアミステリーに載っている漫画は、少女漫画系なので
イメージ先行の絵作りをして、コマ１つ１つが大きく区切られ
また、コマの枠線から人物やフキダシが、はみ出す事が当たり前なのに
シベ漫では、カッチリとコマが分けられていて、人物が収まっている。
コマとコマの間の余白が、漫画の流れを断ち切るかのようだ。
これで絵が少年漫画風ならば、のらクロかと思わんばかりの平坦なコマ割。
最大で１Pに１１コマも小さく割られて描かれたページを見ると

やはりこれは狙ってコマを小さく割っているな

と漫画家の意図が見えてきます。
動かないシベリア超特急を、いかに動かさないように描写するかを考え抜いた末の結論でしょう。
他の漫画がさらっと読みやすい構成で、色男が活躍する中
動かない水野閣下が時折現れて推理するというシベ漫は
女性読者に受け入れられるのであろうか？
そもそも映画シベリア超特急は、女性が観る映画じゃないしな…
今回のシベ漫の連載開始は男性読者の増加を狙った作戦に違いない！
あとは、女性読者の反発を喰らって早期打ち切りにならないのを祈るのみ。
この雑誌はビニール袋に包まれた状態で販売されている為
コンビニで見かけたとしても、立ち読みできません…
ですが、みなさん御安心下さい。
本を買わなくとも、一度雑誌を手にとってみましょう。
そして、雑誌を持ち上げて、袋の底に目をやると
そこには*2シベリア超特急の一面広告が！

もし、サスペリアミステリーを推す書店があれば
この雑誌を平積みで販売しているのであれば、すこし目線を落とすと
シベリア超特急の文字が上下にずら〜っと並ぶ事に！
もし、この様な書店をご存知の方があれば、御一方下さい。


『水野晴郎倒れる。しかし現在は容態は快方へ』
嬉しいニュースばかりかと思いきや、吐血で倒れるなんて…
去年のGWは元気に舞台挨拶に来ていたので、もう一度神戸へ舞台挨拶に来て欲しいです！
情報を教えてくれた河（３２） さん、ありがと〜
言ってくれなきゃ気付かなかったですよ。

*1:実はシベリア超特急 劇場公開完全版 [DVD]は見た事無いです。観たのは『去年観た３と５だけ』

*2:駄洒落ではない