自由道は燃えているか!?「第18話」

運び屋スカラベチームBy末弥純

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第18話 新春特別企画 たのしい科学編
軌道コンツェルンをマークせよ

ーーー 呉一文字、未来を語る ーーー

2002年、始めの話題は、今後の科学の発展と、生活の水準が
どの様に進化していくか、検討してみよう。


お題

「21世紀は、○○の時代だ!」

この空欄に当てはまる言葉は、何だろう。
コレまでの歴史を考えると

「19世紀は、蒸気の時代」
「20世紀は、電気の時代」

これに、間違いないだろう。
19世紀には、産業革命が起き、蒸気を使い動力を生み出す事に成功した。
20世紀では、その動力を、電気に置き換え、遠くに運ぶ事に成功しました。
そして、今の我々の生活を維持する事が可能になったのです。
この蒸気の発明は、人類が火を利用する事を知って以来の快挙です。
普通に火を使うのではなく、火で沸騰した水を蒸気に換え
その蒸気の力で、歯車を動かし、その動力を利用する仕組み。
それの一段上に行く、さらなる利用法が、電気です。
蒸気で動いた歯車は、火が燃えている近くでしか利用できませんが
歯車に磁石を付けて回し、電気に変えれば、遠くに送る事が可能になります。
電線が一本あれば、世界中ドコでも、同じ力を利用する事が出来ます。
21世紀も、電気を使用する事は変わりませんが
コレまでと大きく異なる点は「電線」が無くなるかもしれない。
その一点です。


今ある発電所のシステムは、石油・石炭・ウランなどの原子力、いずれの場合も
「水を沸騰させ、歯車を回して、電気を起こす」
この3つの手順を踏んで発電します。
どの原理も単純です。小学生の理科で分かるの原理でした。
21世紀は、この3つの原理を使わない、電気の起こし方に注目しています。


ここで、自動車のエンジンの話をしましょう。
みなさんは、電気自動車を知っていますか?
電気で動く自動車です。
だからといって、ラジコンの様に、でっかい電池を積んで走るたびに
充電をする自動車を思い浮かべては、いけません。
簡単に言えば発電しながら走る車です。
発電しながら、その電気を使ってモーターを動かします。
問題は、発電の仕方です。
今までの車は、ガソリンを燃やしてエンジンを動かし
その回転で発電をしていました。
これが今までの自動車が発電していたシステムです。
これからの電気自動車の発電は「燃料電池」の利用です。

燃料電池とは、乾電池やリチウム電池の様な、電池の種類ではなく
燃料(水素)から、電気を作り出すシステムの事です。

 さて、小学校の理科を思い出してください。
水に電極を入れて電気を流すと、電極からプクプクと泡が出てきて
それらを、フラスコに集めて、そっとマッチの火を近づけると
キュポッ!
と、音を立てた実験をした事がありませんか?
思い出して下さい。水に電気を通すと、酸素と水素に分離します。
「エイチツーオー」とか、頭が痛くなるような記号を覚えていますか?
今回重要なのは、そんな記号ではありません。

 に 電気 を流す→ 酸素 と 水素 が出来上がる

この記号の意味が、分かりますか。さっきの実験の結果です。
20世紀の科学者は、これを逆転する事は出来ないかと考えました。

水素 を 酸素 に反応→  と 電気 が出来上がる

電気自動車には、燃料である水素を空気中の酸素と反応させて
電気と水を作る事が出来る「燃料電池」を搭載しています。
これがまさに、21世紀の技術でしょう。
人類は「火」を発見し、それを様々に利用して「電気」を作り出しました。
そしてついに「火」を利用しなくても、「電気」を生み出す事に成功。
人類が、神から盗み出した「火」を捨て、新しい一歩を踏み出したのです。


さて、この「燃料電池」は、私たちの生活の「何」を替えるのでしょう。
答えは、電線を不要のものとします。
発電所が近くに無くても、燃料(水素)があれば、今の生活ができます。
電話線も、電波塔と衛星網を充実させれば、消えるかもしれません。
これで、人類の生活範囲が、砂漠・雪原・山奥・高地と不毛の地へと
その活動範囲を拡げ、ついには、宇宙へと足を伸ばしていくでしょう。


「情報」が、人々の交流を広める中で「国」の存在が希薄となり
誰もが「企業」の一員となり、多国籍間で活躍する時代の到来。
企業は、その資金力で宇宙に進出し、軌道コロニーでの大量の食料を生産
月での資源の採掘、無重力での新素材の開発と
次第にその力を増大していった。
そして、軌道上の企業と地球政府の対立・戦争・破壊。
地球上の主要都市は、軌道上からの「隕石兵器」の使用により壊滅。
ほどなく、地球側の大幅譲歩と言う結果で、軌道企業側の勝利。
軌道企業群は、新しい共同組織を設立。その名を「コクーン*1
コクーンは軌道に留まり、地球に「ピートゥ」*2を設置し事実上の地球を制圧。

時代は、新しい方向に歩み始める。

戦争の傷跡で、地球上の都市&交通網はズタズタに分断。
荒廃した地球の復興は、コクーンの経済支配下では上手く機能しなかった。
だが、人々は都市を離れても、生き残る術を知っていた。
水素エネルギーの改良により、食料・資材・燃料があれば
どこでも生活し、また産業が復興する事は可能になる。
あとは、物資の流通。辺境の地まで物資を運んでくれる人間が必要だった。
それを請け負ったのが、一癖も二癖もある「運び屋」と呼ばれる連中だった!

to be continue

ココまでの説明を、メガドラの傑作「ハイブリッドフロント」は
オープニングの2分間で一気に説明してくれます。
緻密な設定に基づいた、イカス野郎共の活躍がこのゲームに詰まっています。
次週は、その魅力を徹底解明します。


以上『日刊ゲームスクウェア』 2002/01/14号より
前回までの『自由道は燃えているか!?』はコチラで読めます。


見事にゲームの話をしていない回です。
しかしながら、このハイブリッドフロント MD 【メガドライブ】こそが人生の中でNO1ゲームです。
SEGA AGES 2500 シリーズVol.22 アドバンスド大戦略 -ドイツ電撃作戦-と同時に
ハイブリッドフロントのCD化』も控えていますので、今年はハイブリッドフロントで盛り上がる可能性大!
また来週辺りに続きの自由道を掲載します。

*1:軌道企業国家連合CoCo-ON
正式名称は
COOPERATIONS
COMMUNITY OF
 RBITAL
 EGOTIATION
軌道協定に基づく企業共同体

*2:汎地球条約機構PETO
AN
ARTH
REATY
RGANIZATION