自由道は燃えているか!?「第10話」

かみさま

地に黄土、東に青林、南に朱火、西に白金 、北に玄水


第十話
ニセ神せかいを潰せ!
おまたせ!自由道の時間と成りました。
久方振りなので、もう一度自由道の基本理念をここに記します。
「ゲームは遊んでも、遊ばれるな。」
ゲームに遊ばれるのであれば、上手に遊ばされてみたいものです。
そんなアナタに、今回お届けするゲームは
「魔界塔士SaGa」
いつもの様に古すぎて遊べない旧世代のゲーム機の作品ではありません。
現行のゲーム機器のゲームボーイアドバンスでプレーが可能です。
(GBAを持ってないので試した事はありませんが)
誰もが楽しめるこのゲームをもう一度熱く、そして深く語りましょう。


発売は89年。10年以上のベテラン選手だが、今遊んでみても
遜色ないゲームシステムは、実に素晴らしいものです。
経験値の廃止や、剣と魔法の世界に銃やマシンなどを加えたFF的な世界観
モンスターを仲間にするのではなく、モンスターの肉を食べて敵そのものに
変身してみたり、最近ブームの風水に由来する四神を登場させたり
その時代の先を読んだ作り込みに、ビックリです。
さらに、気になる内容も

「世界の真ん中に立つ塔を登って行くと、頂上には楽園がある」

といった感じで、プレイヤーがゲームをクリアする為に頑張る事は
塔を登る」ただそれだけ。
冒険の目的は、平和を目指して謎の悪党や魔王を打ち倒す事では無く
この世界に対しての、未知への探求と不可能への挑戦だけです。
 と言ってはみたものの、最初は一般的なRPGと同じく
町には王様がいて、その頼み事で洞窟に出かけて悪党を懲らしめたりと
まさに剣と魔法の世界でRPGの基本から始まります。
しかし、塔を登って行くと武器に銃機が登場して文明の香りが漂い
ファンタジーとしては、リアリティーのある暗く重い話が展開され
プレイヤーも塔を登る事よりも、塔で暮らす人の生活が気になります。
 そして塔を登り続け、頂上では悪の親玉「アシュラ」に出会います。
アシュラは、主人公4人に向かって「新しい四天王にならないか」と
悪の道へ手招きしますが、今まで世界の残虐非道なる振る舞いを
見て来たプレイヤーとしては、アシュラを一刀両断で征伐に。
そして、塔の頂上にある楽園への扉をくぐり・・・・・


ここから先は、まだプレー可能なゲームなのでご自分の手でお試し下さい。
このゲームの自由度は、限りなく高く設定されていて
そこに魅せられたファンが大勢います。
自由度の一つとして、格闘技系の技「パンチ」があります。
最初に使った時はダメージを与える事はありませんが、使えば使うほど
威力が上がり、特に最後の一発は強烈に設定されているので
雑魚との戦闘で鍛えられた技を、ボス戦で威力を発揮!
この我慢をした分の威力が開放される瞬間が、気持ち良い事間違い無し。
経験値稼ぎといった行為が、自己鍛錬の場に変わり
毎回の戦闘が一段と楽しくなります。
何よりこのゲームを有名にしたのは、とある魅力的な武器の存在です。
それは秘剣「まさむね」でも、悲しみを秘めた武器「かくばくだん」でも
ありません。ソイツは、一般の武器屋で何気なく売られているモノ

チェーンソー

本来は木を切り倒す物ですが、13日の金曜日でお馴染みのジェイソンが
新しい使い方を教えてくれたモノです。
そんなオチャメな武器の効能は、名前の通り「まっぷたつ」に切り裂いて
敵を一撃でやっつけます。
それがアニメーションが面白くて、ずっと使っていたのですが
よもやあんな恐ろしい事が起きるとは…
ここで皆さんに忠告しておきます。
くれぐれも、最後のボス戦で使わないで下さい。


今回の一句

 チェーンソー
 神様までも
 まっぷたつ

詠み人知らず


追記:色々調べていたら、魔界塔士SaGaは
ワンダースワンに移植される模様。
さらに『王子は玉子を呼ぶ』で取り上げた半熟英雄も移植決定。
WS版魔界塔士サ・ガ
WS版半熟英雄
それにしてもエッグモンスター「かみ」って一体。大爆笑必至。
12月までには、ワンダースワンを買います。


以上『日刊ゲームスクウェア』 2001/11/05号より
前回までの『自由道は燃えているか!?』はコチラで読めます。


本当に久し振りに、このネタを更新
原稿書いていた頃はワンダースワンを買うと言ってますが、実際買いませんでした。
生「かみ」を見る事無く人生を生きてきたなぁ
ワンダースワンは500円程度の安売りしているので、セットで買ってみるか。