デブルマン

先日の１１月１日は映画の日だったので、話題沸騰？の『デビルマン』の鑑賞を。
噂通りの映画ではなく、そこそこの出来だったのでガックシ。
トコトン怒り心頭なのかと思いきや、究極の完全不燃焼系映画だ。
観終わった後の、ドンヨリとした脱力感は、一体ナンなんだ！
コチラとしては「なんて酷い映画なんだ〜！」とツッコミまくろうと
思っていたのに、そんな気力すら消し飛ばすような映画だ。
今まで見てきた中には無い映画…
ツッコミまくって、ぶち切れるほど怒った

この映画より、ある意味ヒドイ映画かも。
（右端の男には要注意。伊崎兄弟より棒読みです）
デビルマンの棒読みは、意図した棒読みだけど
新宿少年探偵団の棒読みは、精一杯の演技の棒読みだったからな…
銀色の長髪とマントをなびかせて高らかに笑う謎の博士を
怪演した近藤正臣に悪いと思わなかったのか！右端の男


閑話休題・デビルマンの事をもう少し語りましょう。
『オレたちのヒロイン』という、ラジオ番組で伊崎右典が語っていた話を。
デビルマンの撮影に入る前に、監督から演技指導の為に渡された一本のビデオ。
それは、まだ日本公開がされていなかった『マッハ！』のビデオだった。
確かに、学校内で不良と乱闘するシーンは、今までに日本映画に無い様な見事なアクションだ。
このデビルマン（変身前の不動明）の唯一の見せ場かも。
変身後の演技は、微妙な中間体型はダサいし
完全変形後はオールCGで役者の演技（モーションキャプチャー）は入ってないし
伊崎兄弟の見せ場は皆無に近い。
これほどCGと実写が噛み合わない映画を作ったのは誰だ！？
監督が撮った実写部分は、ある意味面白かったなぁ
B級映画としてだけど。でも、B級じゃイカンだろ、大作映画なのに。
むしろ今後の日本映画の方向性を示す「対策映画」になったかも…