2012年このアニメが凄い

んちゃ!冥土だよ

今週のお題「好きなアニメ映画」
伏 鉄砲娘の捕物帳』をシネリーブル神戸で鑑賞。
予告編だけはネットで見ていたんだけど、それ以外の知識を入れずに
思い切って劇場まで行ってみましたが大正解!
こんなに面白いアニメに出会えたのはマインドゲーム以来だ
まだDVDの予定は発表されてないみたい。
悲しいけど神戸は全然お客さん入ってなかった…
多分、来週からは夜か朝一に変更されそうなくらいガラガラだった
親子連れも何組か来ていたけど、内容は血みどろだし、舞台は吉原だし、子供にはハード過ぎる感じが。
だがしかし!
このアニメは、大人が見たかったお江戸絵巻が詰まっている至極の1本になってますよ。
映画を見てパンフを買ってから気付いたのですが、監督は千と千尋のスタッフで元ジブリ?なのかな
だから、最近のアニメに見られるエフェクトゴリゴリでキラキラ輝いている画面とは一線を画しています

この塗りつぶしてのっぺりしたキャラが、重厚な背景を動き回る所が実に気持ち良いんです
こういうシンプルな絵と線は、クレヨンしんちゃんを思い出しました。
主人公の浜路の一人称が「オレ」だけど「オラ」と名乗っていてもおかしくないくらいの田舎娘っぷりに感激。
ずっと田舎娘の垢抜けなさが徐々に可愛らしく感じてきて、ラストの大爆発でハラリと御髪が舞い降りるシーンには胸キュンです。
なので、映画を見る前にパンフレットは絶対に見ちゃダメです。
はらりシーンはずっと見ていたいれど、あらかじめ知っちゃうと感激が半減しちゃうからね〜
浜路の可愛さを徐々に高めていってクライマックスのあの一瞬には、思わず涙ぐんでしまいましたよ。
でも、この映画はクライマックスで終わるのではなく、余韻を楽しむべくエピローグが長めに取ってあって
涙を拭きながら退席…という事はなく、ちゃんと一笑いしてからスタッフロールになり、笑顔で映画館を出れますよ。
こんなに計算しつくされた映画は初めてだなあ。
2時間近い映画だったけど、あっという間に終わった気がする。
南総里芋発見伝を知らない人でも十分に楽しめる映画なので、子連れやデート以外にはオススメ出来る作品です。


思い付いた時にでも、伏の魅力や面白かった所を箇条書きしてみるかな。
一番のお気に入りは冥土ちゃん
メガネ&帽子のキシシ笑いが、アラレちゃんを彷彿とさせます。
アラレちゃんは30年も昔の作品になるのか…
はたして監督はアラレちゃんをイメージして冥土ちゃんを作ったのだろうか。


続く